日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P1-041  尿崩症を合併したGranulomatosis with polyangiitis(Wegener's)の一例
西山 信吾松尾 崇史辻 英輝吉藤 元山川 範之中嶋 蘭橋本 求井村 嘉孝湯川 尚一郎大村 浩一郎藤井 隆夫三森 経世
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2012 年 35 巻 4 号 p. 347a

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抄録
【症例】30歳女性.【主訴】口渇,多飲,多尿.【現病歴】1996年にGranulomatosis with polyangiitis(GPA)発症.その後眼窩,尿道,肺病変も認めた.プレドニゾロン(PSL)大量療法,シクロホスファミドで治療されたが,出血性膀胱炎が出現した.その後再燃を繰り返し,ステロイド増量に加えてメトトレキサート,シクロスポリン,インフリキシマブなどが用いられたが,長期寛解維持が困難であった.2009年にリツキシマブ(600 mg×4回)を投与し,血中B細胞の消失とともに上気道・肺病変は寛解した.しかし2011年12月よりPR3-ANCAの上昇とともに眼窩・上気道・肺病変が再燃した.PSLを増量(9.5→15 mg/日)後PR3-ANCAは低下したが,翌年1月に口渇,多飲,多尿が出現,尿量は6000 ml/日を超え,臨床症状から尿崩症が疑われた.入院後,水制限試験.バゾプレシン負荷試験の結果より,中枢性尿崩症と診断された.頭部MRIで下垂体腫大を認め,原疾患による尿崩症としてPSLを増量(50 mg/日)し,リツキシマブを再投与した.その後下垂体,肺陰影の縮小を認めるも尿量には十分な改善なく,デスモプレシン点鼻薬の開始・継続が必要であった.【考察】GPAに合併した尿崩症はまれであるが難治性である.GPAに合併した尿崩症の病態や治療に関し,文献的考察も含めて報告する.
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© 2012 日本臨床免疫学会
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