日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P1-042  インフリキシマブ投与中に胃癌を発症した関節リウマチ2症例の臨床的検討
竹内 孝男早石 雅宥葉山 悦伸早石 泰久濱田 泰彦中川 一刀堀木 篤山﨑 惠司曽我 良平早石 誠益池 正信中島 研郎細木 久裕
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2012 年 35 巻 4 号 p. 347b

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抄録
  インフリキシマブ(IFX)投与中に胃癌を発症したRAの2症例を経験した.[症例1]女性.64歳でRA発症.2006年2月(65歳)よりIFXを開始.2011年1月に胃部不快感を訴えられ,諸検査を施行.胃癌の合併を確診(poorly differentiated type adenocarcinoma: signet ring cell carcinoma)し,内視鏡的胃切除術を施行.IFX投与続行.[症例2]男性.55歳でRA発症.2008年8月(65歳)よりIFXを開始.2012年4月に胃重感,食欲不振,時に嘔吐を訴えられ,諸検査施行.胃癌の合併を確診(poorly differentiated type adenocarcinoma: signet ring cell carcinoma)し,胃空腸吻合術を施行.肝転移も認めた.IFX投与を中止.[考察]IFX市販後調査では,胃癌発症率の増加は報告されていない.生物学的製剤投与後長期の悪性腫瘍発症率についてのデータは現在針谷正祥教授らによるSECURE研究によって進められつつある.当院での2例は,IFXの投与4~5年目に,同じtypeの胃癌を発症したことで興味深く,若干の文献的考察を行ってみたい.なお,生物学的製剤投与中のRA症例で持続的な上部消化器症状を訴えられた時には,上部消化管内視鏡および胃生検を行う必要があることを強調したい.
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© 2012 日本臨床免疫学会
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