日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P1-050  全身性エリテマトーデスに合併したステロイド不応性血小板減少に対してロミプロスチムが奏功した一症例
河野 典子吉村 英晃堀田 雅章田中 晶大嶋元 佳子安室 秀樹西澤 徹孫 瑛洙尾崎 吉郎伊藤 量基野村 昌作
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2012 年 35 巻 4 号 p. 351b

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抄録
【症例】69歳,女性.以前より全身性エリテマトーデス(SLE)にて近医通院中の患者.プレドニゾロン(PSL)少量内服にて経過みられていたが,某年9月から内服自己中断していた.高度の全身倦怠感により,11月初旬に前医へ救急搬送された.高度貧血(Hb 2.0 g/dL)と血小板減少(2.3万/uL)を認め,当院へ転院となる.転院時には,他のSLEの各症状などに明らかな増悪は認めなかった.貧血は,直接Coombs試験陽性で不規則抗体が検出されたが,転院前及び転院後経過中に血液検査上,溶血所見は認めなかったこと,症状として黒色便の訴えや血液検査上の鉄欠乏あったため,消化管出血によるものと考えられ,輸血と保存的治療にて改善した.(患者希望で内視鏡的検索は未施行.)
  しかし血小板減少は,メチルプレドニゾロン(mPSL)パルス(1 g/body)を2回施行,PSL(1 mg/kg)投与にも反応認めず1.0万/uL以下で遷延し,ステロイド抵抗性であった.そのためロミプロスチムを1 μg/kgから開始し,3 μg/kgに漸増したところ,血小板値の回復を認めた.その後,5ヶ月で休薬としたが,血小板数は正常値を維持している.
【考察】SLEに合併したステロイド不応性血小板減少症に対して,ロミプロスチムの有効性を確認できた症例を経験した.また,同剤の休薬でも病状が安定していることもあり,SLEにおける治療選択となりうることが示唆される.
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© 2012 日本臨床免疫学会
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