日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P2-054  ループス腎炎におけるミゾリビンの長期使用成績
坪内 康則河野 正孝山本 相浩妹尾 高宏川人 豊
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2012 年 35 巻 4 号 p. 353b

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抄録
【目的】ループス腎炎に対するステロイド,免疫抑制剤併用療法は有用である.欧米では積極的に免疫抑制剤を併用しステロイドを早期から速いペースで減量するのが主流になりつつある.過去の本学会においてミゾリビンの短期使用成績を報告したが,今回281施設950例の市販後全例調査成績結果がまとまったので,自験例と合わせて3年間の長期使用成績について報告する.【方法】ステロイド,ミゾリビン併用のループス腎炎37例を対象とした.治療効果は有用度,尿蛋白,血清アルブミン,BUN,クレアチニン,抗dsDNA抗体,血清補体価,血球等で評価した.【結果】3年後継続症例は26例で継続率70%であった.有害事象,効果不十分による中止を3例ずつ認めたが重篤な有害事象はなかった.最初の1年間で各パラメーターの改善を認め,3年間概ね維持された.3年継続症例は全例有用であった.ステロイドは初期量の約半量に減量できた.【結論】活動性が高いループス腎炎では血球減少のため免疫抑制剤が使用困難な場合がある.ループス腎炎が若年者に多い疾患であることから,長期使用の影響も懸念される.ループス腎炎に対して保険適応がある免疫抑制剤はミゾリビンとタクロリムスのみである.ミゾリビンは新規合成系のIMPDHのみを阻害しリンパ球以外への影響が少ないことから骨髄抑制が少ない.また核酸内に取り込まれず動物実験で催腫瘍性を認めない.以上より長期使用に適した免疫抑制剤と考えられる.
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© 2012 日本臨床免疫学会
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