日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P2-070  関節リウマチにおける制御性T細胞の機能とIL-35
仲野 総一郎鈴木 智渡邉 崇宮下 知子森本 真司髙崎 芳成
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2012 年 35 巻 4 号 p. 361b

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抄録
  IL-12ファミリーの新規サイトカインであるIL-35は,制御性T細胞(Treg)の免疫抑制機能に関わることが報告されている.ヒトにおいて,IL-35はTregで発現さされており,リコンビナントIL-35を添加しエフェクターT細胞(Teff)をTregとともに固相化抗CD3抗体と抗CD28抗体で刺激し培養を行うと,IL-35の濃度依存性にTeffの機能を抑制する.さらに,コラーゲン誘導性関節炎(CIA)マウスモデルにリコンビナントIL-35を投与することで関節炎に対する治療効果を示し,その機序についてはT細胞増殖抑制やTh17分化抑制にあることを示した報告も出ており,炎症制御の観点から関節炎病態との関連が示唆されている.今回我々は関節リウマチ患者におけるIL-35とTregの機能について検討を行った.血清IL-35濃度は関節リウマチ患者で有意に減少しており,疾患活動性と逆相関がみられた.また,ソーティングした患者末梢血TregとTeffを用いたSuppression assayでは,IL-35添加でTeffの分裂が抑制されており,Tregの機能増強が確認された.また,培養上清を用いてサイトカインプロファイルを調べたところ,IL-2・IFN-γ・IL-17の炎症性サイトカイン産生はIL-35添加で抑制されていた.これらの結果から,詳細なメカニズムは明らかではないが,IL-35はTreg細胞個々の抑制活性を高めTresの細胞増殖を抑制し,炎症性サイトカイン産生も抑制することで炎症制御に関わっている可能性が示唆された.
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© 2012 日本臨床免疫学会
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