日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P2-083  関節リウマチ患者における生物学的製剤使用前後の血清学的マーカーと疾患活動性との関連性の検討
松平 蘭田村 直人伊東 朋子山路 健髙崎 芳成
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2012 年 35 巻 4 号 p. 368a

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抄録
目的 生物学的製剤(Bio)使用中のRA患者における治療前後の各抗体の推移と疾患活動性との関連について検討.方法 Bio使用患者65名について治療前後(12ヶ月)の抗CCP抗体,抗Sa抗体,RF,MMP-3を測定した.疾患活動性についてはDAS28/CRPにより評価.結果 治療前の抗CCP抗体,抗Sa抗体,RF,MMP-3の陽性率は各々,61(93.8%),40(61.5%),55(84.6%),55(84.6%)で,治療後は60(92.3%), 28(43.1%),45(69.2%),49(75.4%)であった.治療前RF高値例は疾患活動性も高い傾向にあった(p=0.003).一方で,高疾患活動42症例において抗Sa抗体は15例で陰性で,他に比べ陰性率が高かった (4.8%,35.7%,7.1%,7.1%;p=0.001).治療後DAS28/CRPの改善はRF陽性症例で有意に高く(p=0.039),他では差はなかった.さらに,治療後中等度から低疾患活動性の改善をみた54症例中,35(64.6%),27(50%),34(62.9%),35(64.8%)で抗体価の低下は認めたが,寛解症例において差はみられなかった.抗Sa抗体,RF, MMP-3は治療後陰転化が10,6,10例でみられたが,抗CCP抗体では1例以外陰転化はみられなかった.また,疾患活動性改善の有無に関わらず,各抗体の抗体価は治療後に明らかに低下した(p=0.008,p=0.023,p=0.002,p<0.001).結語 RFは他に比べBio治療後の疾患活動性改善と相関した.また抗CCP抗体は治療効果群での抗体陰転化はわずか1例のみで,治療中の疾患活動性マーカーとしては有用でないことが示唆された.
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© 2012 日本臨床免疫学会
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