日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P2-100  頸動脈エコー検査施行患者における可溶性FcγRIIIaの増加
桝田 緑高橋 伯夫
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2012 年 35 巻 4 号 p. 376b

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抄録
  IgGレセプターIII(FcγRIII: CD16)には,NK細胞とマクロファージ(Mφ)に発現しているIIIa型と,好中球に発現しているIIIb型があり,両者とも細胞表面から放出され,可溶型(sFcγRIIIs)として血漿中に存在している.演者らは,血漿sFcgRIIIaが健常者では加齢とともに増加すること,成人病検診症例では動脈硬化症のリスクファクターが増すに従い増加すること,虚血性心疾患(CAD)症例では冠動脈の有意狭窄数が増すに従い増加することを認めている.今回は,頸動脈エコー検査の結果との相関をさらに多くの検査施行患者で検討した.
(方法)血漿sFcγRIIIa量は,FcγRIIIaに特異的なmAb MKGR14を用いた高感度化学発光ELISAで測定した.
(結果)頸動脈エコー検査施行患者では総sFcγRIII量(sFcγRIIIa+sFcγRIIIb),sFcγRIIIa量(sFcγRIIIaNK+sFcγRIIIa)に明らかな増加は認められなかったが,sFcγRIIIa量は健常者と比して高値を示した.低エコープラーク群が最も高値を示し,石灰化の進んだ高エコープラーク群はその他の群よりも低値を示した.プラークの最大径との正の相関が認められ,この相関は低エコープラーク群でより明確であった.
(結論)sFcγRIIIa量は低エコープラーク群で最も高く,プラークの最大径と正の相関を示した.不安定プラークでは脂質とともに多くのMφが観察されることから,sFcγRIIIa量が新しい不安定プラーク検出法になる可能性が示唆された.
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© 2012 日本臨床免疫学会
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