日本臨床免疫学会会誌
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原著
リウマチ性多発筋痛症における初診時および治療経過とマトリックスメタロプロテイナーゼ3との関連の解析
三宅 剛平勝山 隆行
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2014 年 37 巻 1 号 p. 48-54

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抄録
  リウマチ性多発筋痛症(PMR)において,初診時および治療経過におけるマトリックスメタロプロテイナーゼ3(MMP-3)値との関連について検討した.2010-2012年に当院初診となり,ACR/EURLA 2012のPMR暫定分類基準を満たすことが確認された22例を対象とした.初診時のMMP-3については,値が得られた症例19例の平均値は200.8 ng/mlであり,19例中15例で基準値より高値であった.治療開始1ヶ月でのデータの変化については,プレドニゾロン(PSL)量が平均2.75 mg/dayより11.3 mg/dayに増加し,CRPについては6.92 mg/dlより0.33 mg/dlへ著明に低下していた.しかしMMP-3については225.1 ng/mlに上昇していた.1年以内PSL離脱群7例とPSL離脱困難群15例の比較では,MMP-3についてはPSL離脱困難群で高値の傾向がみられ,初診より3ヶ月後にMMP-3値において有意に高値となった(p = 0.011).MMP-3はPSL内服の影響を受けるものの,PMRの疾患活動性を反映していると考えられ,PMRにおけるPSL離脱の成功の予測因子として有用である可能性がある.
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© 2014 日本臨床免疫学会
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