日本臨床免疫学会会誌
Online ISSN : 1349-7413
Print ISSN : 0911-4300
ISSN-L : 0911-4300
一般演題(ポスター)
P1-004  関節リウマチにおけるB細胞のRANKL発現制御の検討
廣崎 友里新納 宏昭大田 俊一郎植木 尚子三苫 弘喜赤星 光輝有信 洋二郎塚本 浩赤司 浩一
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 37 巻 4 号 p. 332b

詳細
抄録
【目的】関節リウマチの病態におけるB細胞の役割として,自己抗体やサイトカインの産生,抗原提示を介したT細胞刺激などが挙げられる.近年関節局所のB細胞がRANKL(Receptor Activator of NF-κB Ligand)を産生し,骨破壊に寄与する可能性が示唆されている.今回我々は関節リウマチ患者B細胞のRANKL発現の制御機構および直接的な骨破壊への効果について検討を行った.【方法】末梢血B細胞を用いてBCR/CD40刺激下でのRANKL発現をqPCRおよびflow cytometryにて比較した.また,cathepsin Kの遺伝子発現およびTRAP染色を用いて破骨細胞分化誘導を検討した.【結果】BCR/CD40刺激後,switched-memory B細胞が最も高くRANKLを発現していた.Cathepsin Kの発現およびTRAP染色の結果から,switched-memory B細胞の破骨細胞誘導効果が高いことが示された.関節リウマチ患者においては,健常人と比較して,switched-memory B細胞のRANKL発現が優位に高く,この発現に対する抑制性サイトカインIL-10による抑制効果は減弱していた.【考察】これらの結果から,関節リウマチにおけるB細胞のRANKL発現異常には負の制御機構の破綻も疑われ,直接的に骨破壊へ関与していることが示唆される.
著者関連情報
© 2014 日本臨床免疫学会
前の記事 次の記事
feedback
Top