日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P1-010  中枢神経ループスに対する新規診断バイオマーカーである脳脊髄液中抗microtubule associated protein 2(MAP-2)抗体について
山田 祐介野澤 和久仲野 総一郎満尾 晶子蛭間 香織土江 健太郎松木 祐子山中 健次郎関川 巌高崎 芳成
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2014 年 37 巻 4 号 p. 335b

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抄録
【背景】Microtubule associated protein 2(MAP-2)は神経細胞に特異的にみられる蛋白である.中枢神経ループス(NPSLE)の診断には感染症や薬剤の副作用,代謝異常などの二次的な原因の鑑別が求められるため,臨床上その診断は困難な場合が多い.それゆえ特異性の高い新規診断バイオマーカーの確立が必要とされている.我々は脳脊髄液中の抗MAP-2抗体が有用であることを証明するべく本研究を行った.【方法】NPSLE患者(n=24)および非NPSLE患者(n=18)の脳脊髄液中抗MAP-2抗体,抗リボゾーマルP抗体,IL-6をELISA法にて測定した.【結果】NPSLE患者は非NPSLE患者と比べて脳脊髄液中の抗MAP-2抗体価が有意に高値であった.カットオフ値をコントロール群の平均+3SDに設定したところ,抗MAP-2抗体の陽性率は,NPSLE群は33.3%(8/24)でコントロール群では1例もみられなかった.脳脊髄液中抗リボゾーマルP抗体価とIL-6濃度は,抗MAP-2抗体陽性NPSLE群にて抗MAP-2抗体陰性NPSLE患者や非NPSLE患者よりも有意に高値であった.【結論】脳脊髄液中の抗MAP-2抗体はNPSLE患者の33.3%で認められ,診断特異性は高かった.脳脊髄液中の抗MAP-2抗体がNPSLEの新規診断バイオマーカーとして有用であると考えられた.
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© 2014 日本臨床免疫学会
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