日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P2-002  ヒトCD4+CD25-LAG3+制御性T細胞の機能と関節リウマチ患者における解析
仲地 真一郎住友 秀次駒井 俊彦山口 健介花田 徳大加藤 里佳櫻井 恵一土田 優美永渕 泰雄庄田 宏文岡村 僚久立石 晶子神田 浩子藤尾 圭志山本 一彦
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2014 年 37 巻 4 号 p. 336b

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抄録
【目的】我々は以前,マウスCD4+CD25-LAG3+T細胞を新規制御性T細胞として同定した.2013年,RoncaroloらがCD4+LAG3+CD49b+T細胞をヒトにおけるType1制御性T細胞だと報告し,LAG3の重要性が強調されている.我々は関節リウマチ(RA)患者の末梢血単核球(PBMC)におけるCD4+CD25-LAG3+T細胞(CD25-LAG3+Treg)のデータを集め,健常人での機能解析を行い,その意義を見出すことを目的とした.【方法】東京大学医学部附属部病院のRA患者65人と健常人26人のPBMCを,FACSを用いて各細胞サブセットを解析し,CD25-LAG3+Tregと関節リウマチの臨床データとの相関,治療との関連を調べた.また,健常人PMBCを用いて機能解析を行った.【結果】健常人PBMCのCD25-LAG3+T細胞の解析ではCD49bの有無に関わらず,CD4+CD25+Tregと比べてもIL-10を高産生しており,またマウス同様にB細胞の抗体産生を著明に抑制していた.RAの活動性が高い群は低い群に比べ,また健常人と比べてCD4+T細胞におけるCD25-LAG3+Tregの割合は有意に低かった.多くの患者で,アバタセプト導入前と比較し投与6か月後にはCD25-LAG3+Tregが増加していた.【結論】CD25-LAG3+TregはIL-10を高産生し,B細胞の抗体産生を抑制し,RA患者の解析よりCD25-LAG3+Tregが自己免疫疾患の発症を抑制する可能性が示唆された.アバタセプトによる効果の意味づけは今後の課題だが,さらなる解析を進め,自己免疫疾患における意義を見出していく.
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© 2014 日本臨床免疫学会
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