日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P3-004  遺伝性関節症の遺伝子解析結果を利用した関節リウマチの骨破壊に関する検討
井田 弘明國武 由紀子吉田 直実海江田 信二郎三嶋 博之木下 晃吉浦 孝一郎福田 孝昭
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2014 年 37 巻 4 号 p. 342b

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抄録
  関節リウマチ(RA)において,骨破壊の機序を解明する基礎研究は重要である.私たちは,両親が血族結婚で関節破壊が進行する患者を選定,遺伝子解析を行った.関節破壊が進行する家系の患者と健常者の遺伝子を次世代シークエンサー(5500 SOLiDシークエンサー;Life Technologies社)でデータ取得後,以下の条件を満たす遺伝子を抽出した.1)非患者は正常ホモかヘテロをもつ,2)患者は変異ホモをもつ,3)malignantな変異(nonsynonymous SNV, stop gain/loss, frameshift, nonframeshift, スプライシング異常)である,4)1,000人ゲノムプロジェクト,およびエキソームシーケンシングプロジェクト6,500から多型ではない,5)segmental duplication領域ではない.条件を満たす遺伝子は,10遺伝子11か所のみ抽出され,シークエンスによって,患者で変異のあるホモ,健常兄弟でホモあるいはヘテロである6カ所のミスセンス変異を確認した.変異による蛋白構造変化をPolyPhen2プログラムで予測,probably damagingを示すものが存在した.さらに,6カ所のミスセンス変異もつ候補遺伝子の発現をRT-PCRで確認したところ,軟骨細胞,骨芽細胞において,5つの候補遺伝子で発現が確認された.
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© 2014 日本臨床免疫学会
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