日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P8-008  ホスト制御性T細胞は慢性移植片対宿主病の病態を決定する
若松 英, 穐枝 佑紀, 小川 修平, 安部 良
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2014 年 37 巻 4 号 p. 369b

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抄録
  慢性移植片対宿主病(cGVHD)は造血幹細胞移植の合併症として発症し,全身性エリテマトーデス(SLE)や強皮症(SSc)などの膠原病に類似した病態を呈する.当研究室ではドナーT細胞のCD28を介した活性化がcGVHDの病態発症に重要な役割を果たすことを見出した.しかし,ホストT細胞におけるCD28がcGVHDの病態に寄与しているかは不明である.本研究では,cGVHDにおけるホストT細胞のCD28の役割を明らかにすることを目的とした.野生型ホストでは抗DNA抗体や糸球体への免疫複合体の沈着を特徴とするSLE様cGVHDを発症するが,CD28シグナル欠損(CD28TM)ホストでは典型的なSLE様症状は認められず,一方で皮膚の肥厚化,およびコラーゲン沈着を特徴としたSSc様症状を呈した.SLE様からSSc様への病態の変化がCD28からのどのシグナル欠如によって起こるかを明らかにするために,CD28変異マウスを用いて解析した結果,Lck-PKCθシグナルの欠如が起因していることを見出した.Lck-PKCθシグナルはエフェクターT細胞および制御性T細胞(Treg)に影響を与える.CD28シグナル欠損によるどのT細胞への影響が病態変化に寄与するかを同定するために,CD28TMホストへのCD28陽性T細胞のadd-back実験を行った.その結果,CD28TMホストにおけるTregの異常が病態変化を引き起こしていることが明らかとなった.これらのことから,ホストTregがcGVHDの病態決定に寄与する因子の一つであることが示唆された.
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© 2014 日本臨床免疫学会
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