日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P10-003  急性膵炎を合併したSLEの3例
丸山 暁人長嶋 孝夫室崎 貴勝釜田 康行永谷 勝也吉尾 卓岡崎 仁昭岩本 雅弘簑田 清次
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2014 年 37 巻 4 号 p. 377a

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抄録
  急性膵炎を合併したSLEの3例を報告する.【症例1】32歳の女性.16歳時にSLE発症.汎血球減少,皮疹の増悪,低補体血症からSLE増悪と診断し,プレドニゾロン1 mg/kgに増量したが改善せず,パルス療法を追加した.パルス後から間欠的な腹痛が生じ,2度目のパルス中に腹痛,嘔吐が出現し,膵酵素の上昇やCT所見から急性膵炎と診断した.膵炎は改善したが,カンジダ血症のため死亡した.剖検結果は壊死性膵炎の所見だった.【症例2】38歳の女性.15歳時にSLE発症.心窩部痛,膵酵素の上昇から急性膵炎と診断され入院した.治療により改善したが,ERCP後に再度膵炎を発症し,膵嚢胞破綻から汎発性腹膜炎を来し,消化管穿孔を合併した.胃瘻・十二指腸瘻・空腸瘻を造設し,改善傾向だったが急変し死亡した.【症例3】20歳の女性.14歳時にSLE,APS発症.帝王切開後に発熱,炎症反応の上昇を認め,SLE増悪と診断しパルス療法を施行したが,パルス後から再度発熱,腹痛,膵酵素上昇が出現した.CTで腹腔内膿瘍が疑われたため緊急手術となったが,開腹所見は膿瘍ではなく,急性膵炎後の膵仮性嚢胞が示唆された.胎盤に梗塞の所見を認めたことから,膵臓も血栓による虚血から生じた膵壊死が疑われた.急性膵炎はSLEの一症状として報告されているが,その病態は多様であり,当科では3例中2例が死亡した重篤な合併症である.
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© 2014 日本臨床免疫学会
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