日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P7-005 関節リウマチ患者におけるインドシアニングリーン増強蛍光光学画像検査の有用性:超音波との比較およびバイオマーカーとの関連
川尻 真也西野 文子道辻 徹清水 俊匡梅田 雅孝福井 翔一中島 好一古賀 智裕岩本 直樹一瀬 邦弘玉井 慎美中村 英樹折口 智樹青柳 潔川上 純
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2015 年 38 巻 4 号 p. 350a

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抄録
  【目的】RA患者におけるICG増強蛍光光学画像(FOI)検査の有用性を超音波との比較およびバイオマーカーとの関連により検討した.【方法】活動性RA患者25例を対象に両手のFOIおよび超音波を行った.手関節,第2-5指PIP・MCP関節において,FOIにおけるPhase 1-3(P1-3)およびcomposite image(CI)と超音波におけるGSおよびPDを半定量法(grade 0-3)で評価した.半定量スコアの合計を総スコアとした.マルチサスペンションアレイにより45種類のサイトカイン・ケモカインや増殖因子を測定した.【結果】PDUSでは147関節,FOIではP1;122関節,P2;206関節,P3;140関節,CI;139関節に陽性所見を認めた.PDUS ≥ grade 1を基準とした場合,FOIの感度(%)・特異度(%)はP1;67.6・92.7,P2;92.6・77.2,P3;71.6・88.7,CI;71.6・89.1であった.FOIのCI総スコアは超音波GS総スコア(rs = 0.86)およびPD総スコア(rs = 0.82)と強い相関を認めた.また,IL-6およびVEGFと有意な正の相関を認めた.【考察】FOIは関節炎を超音波と同等以上の感度で検出することができる.バイオマーカーとの関連から考察を加えて報告する.
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© 2015 日本臨床免疫学会
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