免疫チェックポイント阻害剤(Immune checkpoint blockade, ICB)の登場によって,がん免疫治療は第4の標準治療となった.国内では現在,悪性黒色腫と非小細胞肺がんに適応承認されているが,今後腎細胞がん,頭頸部がん,ホジキン病など,さまざまな種類のがんへの適応拡大が期待されている.しかしながら,大腸がんや膵臓がんなどでは効果が低く,一部の患者には重篤な自己免疫副作用も発生することが知られている.本セミナーでは,(1)ICBの作用機序からみた適応がん種について,(2)ICBの自己免疫・炎症副作用の特徴,の2点にしぼり,臨床免疫専門医が知っておくべきICBの基礎と臨床について講演する.