日本臨床免疫学会会誌
Online ISSN : 1349-7413
Print ISSN : 0911-4300
ISSN-L : 0911-4300
ビギナーズセミナー
ビギナーズセミナー8 心臓における免疫細胞の役割
佐野 元昭
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 39 巻 4 号 p. 339

詳細
抄録

  心臓はポンプとして全身に血液を送る働きをしている.その主たる役割を担っているのは心筋細胞である.心筋細胞は終末分化した細胞であり,生後まもなく細胞周期から逸脱して,心臓は臓器としては心筋細胞の細胞肥大によって成長する.心臓には幹細胞が存在しうるが,心筋細胞再生能力は極めて低く,心臓は臨床的には再生不能な臓器とみなされている.一方で,心臓の間質には様々な免疫細胞が存在しており,定常状態,病的ストレス下における恒常性維持や傷害が加わったときに損傷治癒機構に深くかかわっていることが近年明らかになりつつある.本セミナーでは,心臓病の臨床的問題点や話題を提供しながら,心臓における免疫細胞の役割について自分たちの実験結果も紹介しながら発表させていただく.

著者関連情報
© 2016 日本臨床免疫学会
前の記事 次の記事
feedback
Top