2016 年 39 巻 4 号 p. 349a
免疫チェックポイント阻害剤(Immune checkpoint blockade, ICB)は国内で現在,悪性黒色腫と非小細胞肺がんに適応承認されているが,約5-10%の症例で重篤な自己免疫・炎症副作用が発生する.標的臓器は,(1)内分泌系,(2)消化器系,(3)呼吸器系,(4)心筋・骨格筋系,(5)皮膚,(6)神経系,(7)腎・泌尿器系,(8)造血系など,ほぼ全身臓器に及び,死亡例も多数報告されている.臨床免疫学会では,「免疫チェックポイント阻害療法小委員会」を組織し,多彩な副作用症例の情報を集積しているところである.本ワークショップでは,膠原病・自己免疫疾患と比較してICBの自己免疫副作用にはどのような特徴があるのか,最新の研究成果を報告するが,最初にICB副作用について概説する.