日本臨床免疫学会会誌
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WS2-2 免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連副作用の実際
門野 岳史
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2016 年 39 巻 4 号 p. 349b

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抄録

  免疫チェックポイント阻害薬は,PD-1およびCLTA-4といった免疫を負に制御する分子を阻害することで,腫瘍免疫を増強させ,治療効果を発揮する.しかしながら,免疫チェックポイント阻害薬は腫瘍免疫のみを選択的に増強するわけではなく,免疫全般を過剰に活性化し,その結果,様々な自己免疫疾患を引き起こす.これらの副作用は免疫関連副作用(irAE: immune-related Adverse Events)と呼ばれ,下垂体炎,甲状腺機能低下症,大腸炎,肝障害,糖尿病,皮膚障害,腎障害,間質性肺疾患,末梢神経障害,重症筋無力症,眼障害,infusion reactionなど全身のありとあらゆる臓器に生じうる.本講演では主として抗PD-1抗体であるニボルマブによる免疫関連副作用について概説し,その機序や抗CTLA-4抗体であるイピリムマブとの副作用との違いについて考えていきたい.

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© 2016 日本臨床免疫学会
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