日本臨床免疫学会会誌
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スイーツセミナー
スイーツセミナー1 関節リウマチ治療におけるJAK阻害薬のポテンシャル
田中 良哉
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2016 年 39 巻 4 号 p. 366

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抄録

  疾患制御を目的に生物学的製剤が導入されて以来,関節リウマチ治療は目覚ましく進歩してきた.しかし,生物学的製剤の使用は点滴か注射に限定されており,同様の有効性・安全性を発揮する内服可能な治療薬が,より患者のアンメットニーズを満たすものとして望まれていた.JAKをターゲットとした低分子標的薬のトファシチニブは,こうしたニーズを満たすものである.さらにトファシチニブはJAKを介した細胞内シグナル伝達を阻害することで複数の炎症性サイトカインに作用するマルチターゲット効果を持ち,生物学的製剤とは異なる作用機序,ベネフィットによって,関節リウマチ治療にさらなる変革をもたらす可能性を有している.本邦においてはトファシチニブに対して,投与全症例を対象とした特定使用成績調査が実施中であり,その有効性と安全性について実臨床使用データが徐々に蓄積されてきている.本講演では,実臨床におけるトファシチニブの適正使用について,基礎と臨床の両面から考察する.

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© 2016 日本臨床免疫学会
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