日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P1-03 関節リウマチにおけるT細胞と破骨細胞の両者を標的としたCaMK4阻害剤の可能性
古賀 智裕梅田 雅孝佐藤 智仁福井 翔一岩本 直樹一瀬 邦弘川上 純
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2016 年 39 巻 4 号 p. 376a

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抄録

  【背景】関節リウマチ(RA)はT細胞のシグナル異常や破骨細胞の機能異常が病態に大きく関わっているが,Calcium/calmodulin-dependent protein kinase type IV(CaMK4)はCD4陽性T細胞の分化シグナルに重要な分子であるだけでなく,CaMK4の阻害はRANKLを介して破骨細胞の分化を抑制することが動物実験で報告されている.【目的】RA患者とRA動物モデルにおけるCaMK4の役割をT細胞および破骨細胞の両者にて明らかにし,RAにおける新規治療法としての可能性を模索する.【方法】RA患者におけるCD4陽性T細胞を単離し,CaMK4の発現を健常人と比較検討する.RA患者の滑膜組織におけるCaMK4の分布を明らかにする.コラーゲン誘導関節炎(CIA)マウスにCaMK4阻害剤を投与し,臨床スコア,関節組織所見を解析する.【結果】RA患者では健常人と比較しCD4陽性T細胞のCaMK4が有意に高発現していた.CIAマウスにおいてCaMK4阻害剤の投与により臨床スコアを含めた有意な改善を認めた.【結論】CaMK4はRA患者およびCIAにおけるT細胞を介した炎症性サイトカインの産生と破骨細胞分化の両者において重要な分子であり,RAのマルチターゲット療法として有用であることが示唆される.

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© 2016 日本臨床免疫学会
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