2016 年 39 巻 4 号 p. 412b
【背景】CD25への特異的な刺激によりTreg増殖を強く誘導するIL-2/anti-IL-2 Antibody(Ab)complexesは,様々なモデルマウスにおける自己免疫病態を抑制する事が報告され,臨床応用にむけたヒト免疫細胞への詳細な検討が待たれる.【目的・方法】ヒトT細胞へのIL-2/anti-hIL-2 Ab complexesの影響を調べるため,hrIL-2とanti-human IL-2 Ab(clone 5344)とのcomplexes(hrIL-2/anti-hIL-2Ab(hCD25-IL2CAs))を作成.効果の評価に,NOGマウス(NOD/Shi-scid-IL2Rγnullマウス)を用いたxenogeneic GVHD(X-GVHD)モデル(ヒト末梢血単核細胞(PBMC)1×107 cellsを移入することで発症)を使用し,GVHDへの影響を観察した.【結果】X-GVHDモデルに時期(day10, 20)を変えてhCD25-IL2CAsを投与したところ,day10に投与した群で生存期間が長い傾向であった.また,レシピエントにおける移入ヒト細胞において,hCD25-IL2CAs投与後,一過性のTreg(CD4+CD25hiFoxp3+)高発現(投与後4日目をピーク)が確認された.【考察】hrIL-2/anti-hIL-2 Abがヒト免疫細胞においてTregの増加と免疫病態を抑制することをin vivoで確認した.これらの検討にヒト化マウスが有用であった.