日本臨床免疫学会会誌
Online ISSN : 1349-7413
Print ISSN : 0911-4300
ISSN-L : 0911-4300
一般演題(ポスター)
P2-22 超音波検査およびX線による関節リウマチ(RA)における手指軟骨の検討
小倉 剛久平田 絢子伊東 秀樹武中 さや佳水品 研之介藤澤 有希片桐 翔治山下 奈多子今村 宗嗣林 則秀久次米 吏江亀田 秀人
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 39 巻 4 号 p. 414b

詳細
抄録

  【背景】RAにおける軟骨破壊は,X線検査において関節裂隙狭小化(JSN)として評価されるが,直接的な軟骨の画像評価ではない.今回,軟骨の直接評価が可能である超音波検査を用いて健常人との比較と共にJSNや臨床像との関連を検討した.【方法】低疾患活動性もしくは寛解RA患者(DAS28-CRP 2.7未満)27例と健常コントロール19例(性,年齢に有意差なし)を対象に,超音波検査で第2指から第5指のMCP,PIP関節の軟骨を観察,軟骨厚を測定した.軟骨測定は各関節を最大屈曲位(90度)として背側縦断像にて観察し,軟骨表面の線状高エコーから骨表面までの距離を測定した.更にRA患者ではvan der Heijde-modified Sharp法によって手指のJSNスコアを計算した.【結果】RA患者の軟骨厚はMCP:0.0-0.8mm(中央値0.4mm),PIP:0.0-0.8mm(中央値0.2mm),8関節の軟骨厚合計は2.7-6.8mm(中央値4.7mm)で健常人の軟骨厚合計と比べ有意に薄かった(4.7 vs 6.8mm,p < 0.001).軟骨厚合計とJSNスコアには相関を認め(ρ = −0.696,p < 0.001),両者とも年齢,身長,体重,DAS28-CRP,HAQとは相関せず,罹病期間のみと関連を示した.さらに軟骨厚合計とJSNスコアはいずれもRFや抗CCP抗体の有無,ステロイド,MTX,生物学的製剤などの治療の有無との相関を認めなかったが,MMP-3とは相関が認められた.【結語】関節超音波による軟骨厚測定はJSNスコアと相関し,軟骨評価の有効な手段と考えられた.

著者関連情報
© 2016 日本臨床免疫学会
前の記事 次の記事
feedback
Top