日本臨床免疫学会会誌
Online ISSN : 1349-7413
Print ISSN : 0911-4300
ISSN-L : 0911-4300
一般演題(口演)
O-3 多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺炎におけるサイトカインネットワークと重症度に関する検討
清水 俊匡古賀 智裕藤川 敬太寳來 吉朗高谷 亜由子井川 敬梅田 雅孝福井 翔一西野 文子川尻 真也岩本 直樹一瀬 邦弘玉井 慎美中村 英樹折口 智樹桑名 正隆川上 純
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 40 巻 4 号 p. 296c

詳細
抄録

【目的】多発性筋炎/皮膚筋炎はしばしば間質性肺炎を合併する.その中には急速進行性の経過をたどり重症化する例も認められる.今回多発性筋炎/皮膚筋炎合併間質性肺炎の血清サイトカインやバイオマーカーを測定し,その重症度との関連を後ろ向きに検討した.【方法】長崎大学および関連施設で診断された多発性筋炎/皮膚筋炎合併間質性肺炎のうち,急速進行性間質性肺炎(RPILD)18例,慢性間質性肺炎24例の血清を用いてマルチサスペンションサイトカインアレイで42サイトカインを測定,またELISA法で抗MDA5抗体,フェリチンを測定し,ランダムフォレスト法とクラスター解析により重要度の順位付けとサイトカインネットワークの解析を行った.【結果】RPILD群は慢性間質性肺炎群と比較し,3つのサイトカイン(IL-15,IL-6,VCAM-1),抗MDA5抗体およびフェリチンが有意に高かった.また抗MDA5抗体がRPILD群と慢性間質性肺炎群を識別する最も重要な項目であった.そして抗MDA5抗体,IL-15およびIL-6の組み合わせがRPILD群と慢性間質性肺炎群を識別する最も正診度の高いマーカーであった(感度77.8%,特異度87.5%,正診率85.7%).【結論】多発性筋炎/皮膚筋炎合併間質性肺炎では抗MDA5抗体,IL-15およびIL-6を組み合わせることでRPILDを高い正診率で診断することが可能となる.

著者関連情報
© 2017 日本臨床免疫学会
前の記事 次の記事
feedback
Top