日本臨床免疫学会会誌
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新鮮凍結血漿,免疫グロブリン大量静注療法を施行した反復型溶血性尿毒症症候群の1女児例
赤塚 順一宮川 三平藤沢 康司中村 弘典野崎 秀次赤沢 晃
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1987 年 10 巻 4 号 p. 408-414

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抄録
1歳2ヵ月に発症し,その後数年間にわたって再燃,再発をくり返した溶血性尿毒症症候群の女児に対し,新鮮凍結血漿を輸注した時の効果について報告した.
再燃時の彼女の血小板減少は, Fc intactの免疫グロブリン大量静注療法に有意に反応して増加した.
後者の有効性は溶血性尿毒症症候群に対する血漿輸注療法の有効性の説明として,興味ある示唆を与えるものと思われる.
さらに患児の血小板機能,抗トロンビンIII,補体成分,プロスタグランヂン代謝についても報告した.
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