日本臨床免疫学会会誌
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Dialyzable Leukocyte Extracts (DLE)に関する検討-DNase処理DLEのリンパ球幼若化およびIgG産生への抑制活性について-
松本 千恵子竹ノ内 康司笹川 滋
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1988 年 11 巻 2 号 p. 176-182

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抄録
RCTF-1はヒトDLE (dialyzable leukocyte extracts)製剤であり,亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing panencephalitis: SSPE),掌蹠膿疱症,アトピー性皮膚炎など免疫異常を伴う疾患に有効性が認められている.
DLE製剤の製造法には,白血球破壊物をDNase処理する方法と処理しない方法の2種類がある.そこで両者のDLEについてin vitroでPhytohemagglutinin (PHA)およびツベルクリン抗原に対するヒトリンパ球幼若化反応,およびPokeweed mitogen (PWM)刺激によるIgG産生への影響を検討した。DNase処理DLEは, DNase未処理DLEに比べより低濃度で抑制作用を示した.さらにその抑制作用は, DNase処理に由来するオリゴヌクレオチド類による可能性が考えられた.
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