抄録
Propionibacterium acnes (P. acnes)の加熱死菌を静注すると,約1週間後に肝組織内にマクロファージを中心とする単核細胞浸潤が認められ,さらにlipopolysaccharide (LPS)を追加静注すると,肝細胞壊死が起こる.そこで, P. acnesの単核細胞浸潤誘導の機序を解析する一端として, P. acnesの菌体成分を分析した.その結果p. acnes菌体のSepharose 6 B columnによるphenol-water抽出画分に単核細胞浸潤誘導能を有しており,その後のLPS追加静注において,急性肝不全が誘導された.