日本臨床免疫学会会誌
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IgG骨髄腫症例に対するInterferon-α治療中に観察された自己抗体の発現
岡川 和人小阪 昌明高木 敏之酒井 力高木 美穂斎藤 史郎
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1992 年 15 巻 4 号 p. 355-361

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抄録

治療抵抗性であったIgG骨髄腫の2症例(67歳/女性, 74歳/男性)にIFN-αを投与したところ, Coombs抗体が陽性となり,自己免疫性溶血性貧血がみられた.骨髄腫患者ではresidual Ig濃度が著減し,抗原の刺激に対して抗体の産生能も通常低下することより,本2症例における自己抗体の発現には, IFN-αの投与が関与していることを示唆する.我々が調べたかぎりでは従来このような報告はみられない.

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