日本臨床免疫学会会誌
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IgA腎症を合併したRelapsing Polychondritisの1例
佐藤 史江河野 通史大本 晃裕家子 正裕
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1998 年 21 巻 1 号 p. 41-47

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抄録
IgA腎症を合併したrelapsing polychondritis(再発性多発軟骨炎,以下RP)の1例を経験したので報告する.
症例は37歳,男性.発熱と増悪する両眼瞼周囲と両耳介の発赤腫脹・圧痛を主訴に来院した.
両耳介の軟骨炎と耳介軟骨生検での病理組織所見から, Damianiの診断基準に基づきRPと診断した.
治療として確定診断に至る前にNSAIDs投与と抗生剤の点滴を試みたところ,解熱し,炎症反応も改善した.また,来院時蛋白血尿を認め,血清IgA・免疫複合体高値,持続する尿潜血を認めたため腎生検を施行し, IgA腎症Group IIと診断した.
RPと腎病変の合併報告はしばしばみられるが, IgA腎症の合併報告は少なく,RPと診断した際には他の免疫疾患,腎疾患の合併を念頭において検索すべきである.
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