日本臨床免疫学会会誌
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レイノー現象,手指端の壊疽を伴い,心肺症状の著明な肺高血圧症を呈する全身性エリテマトーデスの1例
能勢 圭之助谷 賢治加藤 清松永 敬一郎高橋 宏坂本 洋長岡 昇平成田 雅弘石ケ坪 良明千場 純福島 孝吉北村 創谷 荘吉
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1983 年 6 巻 4 号 p. 325-331

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抄録
29歳女性の全身性エリテマトーデス例で,おもな臨床症状は, 6年間続いたレイノー現象とその急性増悪した病像の手指端の壊死,および3年の経過をもつ肺高血圧症,それに続いて惹起された慢性肺性心と呼吸不全であり,後者は直接の死亡原因となった.肺高血圧症は剖検による肺血管の病理組織像にてHeathとEdwardsの分類の第4度以上であった.病変の臓器特異性を説明する因子を明らかにする目的で,本症例において得られた諸種検査値と病変の関連性,あるいは諸種の治療に対する反応を観察したが,相関するものは認められず,この解析は今後に残された課題となった.
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© 日本臨床免疫学会
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