日本臨床免疫学会会誌
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Bence Jonesλ型形質細胞性白血病の一例に対する血漿交換療法の有用性について
向井 正也佐川 昭渡部 一郎谷村 一秀清水 昌人沖 一郎大西 勝憲藤咲 淳中川 昌一
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1985 年 8 巻 6 号 p. 367-373

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抄録
症例, 72歳,女性,腰痛を主訴として来院. Bence Jonesλ蛋白を認めたほか,末梢血で形質細胞を34%認め, Bence Jones型形質細胞性白血病と診断した.さらに腎不全を認め,化学療法に加えて,血漿交換療法を施行した.一時,腎機能は著明に改善したが,再び増悪し,その後の治療に反応せず死亡した.
剖検では腎組織にて,尿細管内に骨髄腫蛋白を認めたほか, PAP染色にて尿細管上皮細胞内にλ型蛋白を認めた.以上より, Bence Jones蛋白と腎不全との関係について考察し,あわせて,血漿交換療法の有用性について述べた.
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