抄録
本研究では、身長の発育とスピード、アジリティ、瞬発力および敏捷性の発達との関連性について検討することを目的とした。被験者は3歳から22歳までの男子スポーツ選手3,863名あった。体格として身長、スピード、アジリティ、瞬発力および敏捷性として、20 m 走、プロアジリティテスト、立ち幅とび、反復横とび、垂直跳びおよびリバウンドジャンプ指数を測定した。アロメトリー式“y= bxa”を得るために、身長に従って分類した測定値を両対数グラフにプロットした。変移点を算出した結果、いずれの測定種目においても3つの変移点をもつ4相の一次関数で示された。第2変移点から第3変移点までの係数aが1以上であることから、筋力の発達がスピード、アジリティ、瞬発力および敏捷性の発達に寄与していると推測される。また、すべての測定種目において第1変移点までの係数a が1以上の値を示したことから、神経系の改善が第1 変移点までのスピード、アジリティ、瞬発力および敏捷性の発達に寄与していることを示唆している。