トレーニング指導
Online ISSN : 2434-3307
Print ISSN : 2433-6742
最新号
トレーニング指導 第7巻第1号
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原著研究論文
  • 砂川 力也, 福地 修也
    2024 年 7 巻 1 号 p. 3-10
    発行日: 2024/12/31
    公開日: 2025/04/25
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は、ベンチプレスにおける最大挙上重量(1RM)の体 重比に着目し、最大筋力と最小速度閾値(MVT)との関連性を 明らかにすることを目的とした。健常な男女大学生189名を対象 にベンチプレス1RM測定を実施した。その結果、ベンチプレスの 相対強度と平均速度との間には、非常に強い負の相関関係が認 められ、1RM体重比とMVTの間には、弱い負の相関関係が認 められた。また、1RM体重比の上位群と下位群を比較した結果、 1RM体重比は、上位群が下位群より有意に大きく、MVTは、上 位群が下位群より有意に小さかった。さらに両群において相対強 度と平均速度との間には、非常に強い負の相関関係が認められ、 それぞれ回帰式が得られた。このことから、ベンチプレスでの相 対強度と平均速度の関係は、極めて安定した値であることが明 らかとなり、MVTは、トレーニング熟練度の要因の影響を受ける 可能性が示唆された。
原著実践論文
  • 菅野 昌明, 玉田 元気, 髙玉 夢乃, 島 典広, 仲 立貴
    2024 年 7 巻 1 号 p. 11-20
    発行日: 2024/12/31
    公開日: 2025/04/25
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は、スクワット最大挙上重量(1RM)の60%、およ び70%の負荷で行うジャンプスクワット(JSQ)のエキセントリッ ク(ECC)速度がコンセントリック(CON)のジャンプパフォーマ ンスに及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。大学ラグビー 部に所属する選手10名を対象に、スクワット1RMの60%、70% の負荷を用いてECC速度2秒(ECC2s)とECC主観的最大速度 (ECCmax)の2条件でJSQを無作為に行い、CONの跳躍高、 いずれも平均とピークの速度、パワー、およびフォースを計測した。 その結果、60%1RMではECCmaxはECC2sと比較してCONのピー ク速度、平均パワー、ピークパワー、平均フォースが有意に高値 を示したが、跳躍高、平均速度、ピークフォースに有意差は認め られなかった。また、70%1RMではCONの平均速度、平均パワー が有意に高値を示したが、跳躍高、ピーク速度、ピークパワー、 平均フォース、ピークフォースに有意差は認められなかった。し かし、ECCの速度に伴うCONのパフォーマンスへの急性効果は 個人差が生じることが明らかになった。また、60%1RM、および 70%1RMにおいてECC速度を高速で行うことができる対象者は、 CONの速度や跳躍高を増加させることができるが、ECC速度が 低速の対象者ではCONの速度や跳躍高を効率的に高めることが できない可能性が示唆された。
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