本研究は中負荷のジャンプスクワット(JSQ)のエキセントリック(ECC)の各変数がコンセントリック(CON)のジャンプパフォーマンスに及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。対象者は、大学ラグビー部に所属する選手15名とした。スクワット最大挙上重量(SQ1RM)の30%、50%の負荷を用いてECC速度2秒(ECC2s)とECC主観的最大速度(ECCMax)の2条件でJSQを行いCONの跳躍高、いずれも平均とピークの速度、パワー、フォース、およびRate of force development(RFD)を計測した。ECCMaxはECC2sと比較してCONの跳躍高、および平均とピークの速度、パワー、フォース、RFDが有意に高値を示した。したがって、中負荷JSQにおいてECC局面の速度が速い方がCON局面のパフォーマンスを増加させることが明らかになった。