日本臨床免疫学会総会抄録集
Online ISSN : 1880-3296
ISSN-L : 1880-3296
第39回日本臨床免疫学会総会抄録集
セッションID: W8-3
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ワークショップ8 抗サイトカイン療法
関節リウマチにおけるAdalimumab寛解休薬の検討
*平田 信太郎齋藤 和義山岡 邦宏名和田 雅夫澤向 範文岩田 慈田中 良哉
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抄録
抗TNFα療法は、関節リウマチ (RA)に治療変革を齎し、寛解導入を可能とした。さらにTNF20、BeSt、RRRの各studyで、寛解維持後の休薬の可能性が示された。しかし、これらはいずれもキメラ型抗体製剤であるInfliximab (IFX)で得られた知見であり、ヒト型抗体製剤であるAdalimumab (ADA)では寛解休薬に関する検討は未だ行われていない。そこで、当科でADAを導入し1年以上経過したRA 163例のうち、ステロイド薬および非ステロイド性鎮痛薬を併用せず24週以上DAS28 < 2.6を維持し、患者の同意を得た上でADAを休薬後24週以上経過した27例について、主要評価項目を休薬24週の低疾患活動性(DAS28 <3.2)維持率、副次的評価項目をDAS28 <2.6維持率、SDAI、HAQとし検討した。まず主要評価項目は、27例中19例(70%)がDAS28 <3.2を維持した。次に副次的項目は、16例(59%)がDAS28 <2.6を、23例(85%)がSDAI <11を、19例(70%)がSDAI <3.3を、23例(85%)がHAQ≦0.5を維持した。主要評価項目到達群と非到達群で群間比較を行ったところ、寛解休薬に至るまでのADA投薬期間長期と、投与前DAS28高値がリスク因子として抽出され、ROC解析で休薬時DAS28 <1.9では92%がDAS28<2.6を維持した。以上より、ADA寛解休薬でも24週後に70%で低疾患活動性を、また機能的にも維持可能であることが示された。
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© 2011 日本臨床免疫学会
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