2018 年 46 巻 1 号 p. 47-54
頭皮脳波を使って使用者の運動企図 (運動イメージ) に合わせて電気刺激装置や電動装具を駆動するブレイン・マシン・インターフェース (BMI) は, 脳卒中後の回復を促進するリハビリテーションシステムのひとつとして実用化が期待されている。慢性期脳卒中患者での有効性を調べた臨床研究に関する報告は増加しているが, 急性期/亜急性期における, BMIシステムの使用可能性や安全性についてはまだ不明な点が多い。現在, 私たちは急性期脳卒中患者におけるBMIの臨床研究を進めており, パイロットスタディとして実施した4名の患者での結果について報告する。