臨床神経生理学
Online ISSN : 2188-031X
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症例報告_
  • 松浦 由佳, 大栗 聖由, 斎藤 義朗, 青江 康貴, 小川 絢女, 佐藤 研吾, 大前 登典, 西野 一三, 廣岡 保明, 前垣 義弘
    2018 年 46 巻 4 号 p. 147-152
    発行日: 2018/08/01
    公開日: 2018/08/01
    ジャーナル フリー

    呼吸機能障害を呈した小児Ullrich型筋ジストロフィー患者に対して横隔膜超音波検査を試みた。症例は2歳頃から筋力低下を認め, 筋生検によりUllrich型筋ジストロフィーと確定診断された。その後, 気道感染を契機に呼吸状態が悪化しやすくなったため, 11歳に横隔膜超音波検査を含む呼吸機能評価を行った。健常な小児では認められない, 横隔膜組織内の斑状高エコー像が認められ, 横隔膜筋厚の菲薄化が描出された。これらは, 筋の脂肪置換と萎縮を反映しているものと考えられた。横隔膜超音波検査は筋疾患の呼吸筋評価として簡便で非侵襲的であり, 小児にも実施可能な評価方法のひとつに成り得ると考えられた。

総説
特集「F波って何だ?」
  • 木村 淳
    2018 年 46 巻 4 号 p. 166-167
    発行日: 2018/08/01
    公開日: 2018/08/01
    ジャーナル フリー
  • 原 元彦
    2018 年 46 巻 4 号 p. 168-174
    発行日: 2018/08/01
    公開日: 2018/08/01
    ジャーナル フリー

    F波は末梢運動神経の最大上電気刺激によるインパルスが求心性に脊髄前角細胞に伝わり再び遠心性に筋まで伝導して誘発される。その経路はいずれもアルファ運動ニューロンであり, 下位運動ニューロンのみならず上位運動ニューロンの興奮性も反映する。F波発生の原理とF波の記録, F波の計測に必要な事項およびF波と区別を要する他の遅延電位の概略, 臨床応用についてまとめた。日常診療ではF波は末梢神経, 特に末梢神経近位部の検査に用いられることが多いが, F波は脊髄前角細胞の興奮性の指標としても用いることが可能であり, 筋の随意収縮や運動想起, 反射の増強 (reflex reinforcement) の手技が脊髄前角細胞興奮性に及ぼす影響についてもF波を用いて検討することができる。

  • 阿部 達哉
    2018 年 46 巻 4 号 p. 175-186
    発行日: 2018/08/01
    公開日: 2018/08/01
    ジャーナル フリー

    F波はMagladeryとMcDougalの報告以来, 多くの研究を基盤にして, 今日では神経伝導性, 脊髄興奮性の評価に有用な検査法であり神経疾患の診断に用いられている。特にニューロパチーの診断, 機能評価, 治療効果の判定などにおいて多くの情報を得ることができる。また, 生理的または神経疾患における運動単位数の変化にともなう脊髄運動ニューロンの興奮性の変化をダイナミックに捉えることもできることから, 神経疾患の診断以外にもリハビリテーションの分野でも多用されている。本稿では, ニューロパチーの診断におけるF波所見の特徴と神経疾患における運動単位数の減少にともなう脊髄興奮性の変化について代表疾患を挙げて概説した。さらに, 繰り返して同一の波形を示す反復F波が, 単一運動単位電位としての側面があり, 運動単位数推定の研究分野においても応用されていることについて併せて紹介する。

  • 鈴木 俊明
    2018 年 46 巻 4 号 p. 187-192
    発行日: 2018/08/01
    公開日: 2018/08/01
    ジャーナル フリー
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