臨床神経生理学
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原著
神経伝導検査による2型糖尿病神経障害の重症度分類: 重症度別にみた足病変, 大血管障害および突然死の発生に関する5年間の前向き研究
馬場 正之鈴木 千恵子小川 吉司
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2018 年 46 巻 2 号 p. 71-77

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抄録

我々が2013年に公表した「下肢2神経 (脛骨神経と腓腹神経) の神経伝導検査による糖尿病性神経障害diabetic neuropathy (以下DN) 重症度分類 (Baba’s DN classification, 以下BDC) 」の妥当性検証を目的として, 糖尿病患者286名で足病変, 大血管障害 (虚血性脳卒中・心疾患), および関連イベント死の発生を5年間前向きに検討した。結果, 足病変発生率はBDC-0度 (DN無し) と1度 (速度系遅延のみ): 0%, 2度 (腓腹神経SNAP振幅5 μV以下): 4%, 3度 (脛骨神経CMAP振幅2–5 mV): 22%, 4度 (脛骨神経CMAP振幅0–2 mV): 38%で, BDCの妥当性が確認された。また, 大血管障害を含むイベント発生率と死亡率はBDC-0度: 0%と0%, 1度: 3%と0%, 2度: 24%と0%, 3度: 53%と9%, 4度: 57%と10%で, 糖尿病診療におけるDN重症度把握の重要性が示された。

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© 2018 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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