臨床神経生理学
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特集 「神経生理検査における医師と検査技師の連携 (技師はどこまでするべきか)」
脳波検査 (睡眠検査を含む) における医師と検査技師の連携
石郷 景子
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2021 年 49 巻 2 号 p. 80-84

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抄録

当院で行っている脳波検査とポリソムノグラフィ検査 (PSD検査) に絞って話を進めていきたい。脳波検査は, 電子カルテにオーダーが入り, 臨床診断, 検査期日を見るだけで脳波検査を実施するだけではいけない。無呼吸, 酸素低下, 足がピクピクするなど, 患者さんの現状を引き出す記録を追加するのが必要である。また, 症状や発作のでる時間帯など主治医と相談して決定する。20年ほど前から脳波レポートは医師と共有のものを使用している。ポリソムノグラフィ検査は, 簡易検査, PSG検査, CPAP (Continuous Positive Airway Pressure) 導入, CPAP面談の一連を行っている。CPAP面談では, アドヒアランスの向上のため患者さんの話を傾聴し, いろいろなアドバイスを行っている。患者さんの間ではCPAP面談は好評である。検査も日々進歩し技師も知識と経験が要求される。医師も専門技師だからと検査室に質問や相談に来る。絶えず勉強し新しい知識を習得し, 臨床医に答えられるように努力していきたい。

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© 2021 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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