2025 年 53 巻 4 号 p. 245-253
2024年10月末に「精神科領域における神経生理学的手法の適切な使用に向けて」と題する委員会シンポジウムを開催した。そこで筆者は精神科領域 (認知症やてんかんを除く) にはまだ確立されたバイオマーカーが存在しないという前提の下で, 今後その限界を如何に克服し, 精神科診断の補助に資する生物学的指標を構築していくことができるか?といった立場で「経頭蓋磁気刺激/高精度脳波同時計測法 (TMS-EEG法) 」の臨床的有用性やその可能性について紹介した。今回はその文脈において, TMS-EEG法の基礎から精神科領域における臨床応用まで紙面が許す範囲で概説する。