臨床神経生理学
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精神科領域における神経生理学的手法の適切な使用に向けて
精神科領域における脳波学的指標
吉村 匡史
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2025 年 53 巻 4 号 p. 238-244

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抄録

脳波は時々刻々と変化する脳機能を余すことなく評価し得る検査手法であり, 侵襲の低さ, 経済性, 簡便性といった多くの利点を併せもつ。脳波は内因性精神疾患の直接的な診断手法としては未だ確立されていないが, 精神科臨床においても, 意識状態の評価, てんかんの診断や除外, 脳の器質的障害や睡眠の評価, 向精神薬が脳機能におよぼす影響の評価などさまざまな役割を担っており, 欠かすことができない存在となっている。また, 脳波の長所と限界を踏まえつつ, 診断への貢献, 薬物療法および種々の治療法の効果判定・治療効果予測を目指して, 精力的に日々多くの知見が積み重ねられている。本稿では, 精神科とその関連領域における脳波学的指標の応用に関して, 既報を引用することによって紹介する。

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© 2025 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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