2025 年 53 巻 6 号 p. 643-650
我々は超音波検査 (US) にMRI画像を同期させるFusion Imaging技術を用いて筋生検部位の決定を試みた。【方法】生検直前に生検体位でMRIおよびUSを施行した。MRIの撮像法は脂肪抑制T2強調像で, 対象筋にマーカーを貼付して撮像を行った。USはマーカー部でMRIと位置を合わせて, USにMRI画像を同期させた。MRIの異常所見を生検部としてUS下でマーキングを行い, 同部直下で開放生検を行った。【結果および考察】筋生検は大腿四頭筋および上腕三頭筋で施行した。病理組織像はいずれも筋炎に矛盾ない所見であり, 診断に適した組織採取が出来ていた。上腕三頭筋ではMRIの異常所見が限局性であったが, 病変部を正確に同定可能であった。USは走査手技や所見解釈が検者の技量に左右されるが, MRIと同期させることで客観的な評価が可能である。USとMRIのFusion Imagingにより, 筋生検の診断精度向上が期待できる。