日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
症例報告
multiplex PCRでマイコプラズマ肺炎と診断した腎移植患者の1例
竹原 知宏西田 隼人縄野 貴明髙井 諭福原 宏樹市川 一誠渡辺 昌文土谷 順彦
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2026 年 14 巻 1 号 p. 113-116

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抄録

28歳男性。生体腎移植の6ヵ月後に発熱,湿性咳嗽が出現し,肺炎の診断で入院となった。SARS-CoV-2抗原,インフルエンザウイルス抗原,尿中肺炎球菌抗原,尿中レジオネラ抗原,肺炎マイコプラズマ抗原検査は陰性で,血中β-Dグルカンの上昇も認めず,セフトリアキソンで加療を開始したが症状は改善しなかった。喀痰培養検査では口腔内常在菌のみ検出され,入院 5日目に再検した肺炎マイコプラズマ抗原検査も陰性であったが,multiplex PCR(mPCR,FilmArray呼吸器パネル 2.1)検査でマイコプラズマ肺炎の診断に至った。抗菌薬をミノサイクリンに変更したところ,症状,炎症反応ともに改善した。抗原検査が2回陰性となり,mPCRで診断したマイコプラズマ肺炎の1例を経験した。原因菌の同定に苦慮する場合mPCRを検討すべきである。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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