2014 年 2 巻 1 号 p. 1-7
改正臓器移植法が施行後,移植医療の院内体制整備の要となる院内コーディネーター(院内Co)は増加した。院内Coの役割を遂行するためには,臓器・組織提供に関する基礎知識やドナー適応基準・評価に関する知識,コミュニケーションスキルなど臓器提供に関連した専門知識やスキルが求められる。しかし,本邦における院内Coのための教育・研修プログラムは少ないのが現状である。スペイン・バルセロナで毎年開催されている臓器提供の基本的知識やスキルの向上などを目的とした実践的教育プログラムであるTransplant Procurement Management(TPM)に参加し,臓器提供・移植医療において,院内Coがプロフェッショナルとして役割を果たすためには専門知識・スキルを修得する必要があり,そのための標準化された教育が肝要であることを痛感した。今後,わが国においても臓器・組織提供を増加させていくために,院内Coに対する上述のような教育体制の整備とキャリアラダーの確立が望まれる。