2017 年 5 巻 1 号 p. 58-61
C型肝炎合併腎移植レシピエント6例に対するインターフェロンフリー治療を経験した。症例は男性4例,女性2例。平均年齢は63.7歳。平均eGFRは60.8mL/min/1.73m2であった。HCVのGenotype(GT)は1型が5例,2a型が1例であり,GT 1型はダクラタスビル+アスナプレビル併用療法を2例,ソホスブビル/レジパスビル併用療法を3例に施行した。GT 2a型はソホスブビル+リバビリン併用療法を施行した。GT 2a型の症例で貧血のためリバビリンの減量を必要とし,2例でタクロリムスの増量を要したが,全例治療を完遂できた。全例に治療中のウイルス陰性化を認め,GT 1型は観察できた4例すべてで治療後24週の持続陰性(SVR24)が得られたが,GT 2a型は再燃した。腎移植後のインターフェロンフリー治療は合併症や薬物血中濃度の変動に注意すれば,安全かつ有効であると考えられる。