計算機統計学
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総合報告
サッカーデータの可視化の現在~国内外の取り組み事例から~
久永 啓高橋 朋孝
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2023 年 36 巻 1 号 p. 33-44

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抄録

 プロサッカーの試合では, ボールタッチベースのプレーデータと選手の動きに関するトラッキングデータが取得されている. 指導者や選手, ファンなどがそのデータを数値のままで利用することは難しいため, 専門家以外でもデータを扱いやすい形で可視化していくことが必要である. そこで, 本稿では国内外で行われているサッカーデータを可視化していく取り組み事例を示す. 国内ではJリーグのデータを用いてシュートチャンス創出に繋がるプレーや選手個人の特長を評価する指標が開発されている. 一方, 欧米においてはトップクラブのデータサイエンティストやサッカーアナリストらによるスペースの戦術的価値の可視化や, 大学と連携したデータ分析の教育活動などが行われている. サッカーデータがより有効活用されるために, データの専門家による可視化への取り組みは大きな価値がある.

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© 2023 日本計算機統計学会
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