計算機統計学
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36 巻, 1 号
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会長挨拶
総合報告
原著論文
  • 池谷 利治, 山本 義郎, 道家 暎幸
    2023 年 36 巻 1 号 p. 15-30
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/18
    ジャーナル フリー
     いま, 製造所では2種類の機械 (処置) の性能を比較することに興味があると考える. 本研究では, 2つの機械の性能の差を調べるためにp種類の検査を順次実施するとき, 得られたデータをもとに, 2つの母平均の一致の帰無仮説を逐次的に検定する逐次型多重比較法を提案する. この検定で, はじめてその帰無仮説が棄却されたとき, 2つの機械の性能の差を検出できたとして, その検定を終了する. これより, 少ないデータで早い結論を得られる検定法としてこれを利用できる. この研究の目的は, この逐次検定法を開発することと, この検定法の特徴を調べることである. この検定法の中で, 定義された第1種の過誤の確率を満たすような棄却限界を決めるための積分公式を導く. さらに, 検出力を保ちながら, 各検査項目における必要標本サイズをどのように求めるかを示す. 数値実験では, いくつかの2つの母平均の差の配置のもとで, 3つのα消費関数をもとにした検定法間の有効性を比較し, 検査項目の順序を検討する.
総合報告
  • 酒折 文武, 山本 義郎
    2023 年 36 巻 1 号 p. 31-32
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/18
    ジャーナル フリー
  • 久永 啓, 高橋 朋孝
    2023 年 36 巻 1 号 p. 33-44
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/18
    ジャーナル フリー
     プロサッカーの試合では, ボールタッチベースのプレーデータと選手の動きに関するトラッキングデータが取得されている. 指導者や選手, ファンなどがそのデータを数値のままで利用することは難しいため, 専門家以外でもデータを扱いやすい形で可視化していくことが必要である. そこで, 本稿では国内外で行われているサッカーデータを可視化していく取り組み事例を示す. 国内ではJリーグのデータを用いてシュートチャンス創出に繋がるプレーや選手個人の特長を評価する指標が開発されている. 一方, 欧米においてはトップクラブのデータサイエンティストやサッカーアナリストらによるスペースの戦術的価値の可視化や, 大学と連携したデータ分析の教育活動などが行われている. サッカーデータがより有効活用されるために, データの専門家による可視化への取り組みは大きな価値がある.
原著論文
  • 三浦 海人, 浦上 新太, 宿久 洋
    2023 年 36 巻 1 号 p. 45-59
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/08/18
    ジャーナル フリー
     サッカーにおいて監督は試合で勝利に貢献できる選手を起用することが試合に勝つためには重要である. そのため, 選手を定量的に評価する研究が進んでいる. これにより, 選手を客観的に評価することが可能になった. 一方で, サッカーなどのチームスポーツにおいて個々の選手間には“相性”が存在すると言われている. そのため, 試合におけるチームのパフォーマンスを向上させるためには, 出場する選手のラインナップを決定する際や, 新たな選手をスカウトする際に, 個々の選手のパフォーマンスだけでなく, 選手間の相性を考慮する必要がある. 本研究では選手間の相性に着目し, どのようなプレースタイルを持つ選手の組み合わせで相性が変化するかを明らかにする分析を行った.
学会活動記事
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