日本CT技術学会雑誌
Online ISSN : 2434-2750
Print ISSN : 2434-2769
原著
Zero-fill interpolation processing 法を用いたスライス感度分布曲線測定の安定性に関する検討
髙根 侑美, 佐藤 和宏, 茅野 伸吾
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2026 年 14 巻 3 号 p. 1-

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抄録

重要な要点

・ゼロ補間 (ZIP) 法をスライス感度分布曲線 (SSP) 解析に導入することで,再構成間隔に依存したサンプリング密度不足を補った.

・再構成間隔0.2 mm の画像ではSSP のプロファイル形状が改善し,離散的なサンプリング点の影響を受けにくくなった.

・本条件下では,ZIP 法はスライス厚評価における再構成間隔依存性を低減する手法として有用である.

 

要旨

【目的】本研究の目的は,周波数空間におけるゼロ補間 (zero-filling interpolation processing: ZIP) 法をスライス感度分布曲線 (slice sensitivity profile: SSP) 解析に導入し,再構成間隔に起因するサンプリング密度不足を補完することで,SSP のプロファイル形状および半値幅 (full width at half maximum: FWHM) 測定の安定性が改善するかを検証することである.

【方法】Catphan 604 ファントム内のタングステン球を用い,Aquilion Precision にて0.5 mm スライス厚の画像を撮影した.再構成間隔0.1 mm および0.2 mm で再構成した画像に対してZIP 法を適用することでZIP 処理あり,ZIP 処理なしのSSP を取得した.得られたSSP からFWHM を算出し,設定スライス厚との一致性を評価した.

【結果】ZIP 法によりSSP の連続性が改善した.従来法(ZIP 処理なし)で誤差が大きかった再構成間隔0.2 mmでは,ZIP 法により再構成間隔の影響が小さくなり,再構成間隔0.1 mm,ZIP 処理ありの結果に近い値を示した.本手法はソフトウェア処理のみで導入可能であり,スライス厚測定のサンプリング密度不足に起因する誤差の低減に寄与した.

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