2017 年 21 巻 1 号 p. 33-36
低左心機能で,かつバルーン大動脈弁形成術後に残存した左右シャントを有する大動脈弁狭窄症患者に対して,経皮的心肺補助(PCPS)を用いて一期的に施行した Amplatzer 手技と経心尖アプローチによる経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)の麻酔管理を経験した。術中の心拍出量モニタリングには経食道心エコー図と肺動脈カテーテルの併用が有用であった。Amplatzer 手技の後に右腋窩動脈送血,低流量で PCPS を作動させることで,TAVI の術中の循環動態の破綻を回避し得た。