ニューハートワタナベ国際病院麻酔科
2017 年 21 巻 1 号 p. 59-62
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
症例は42歳女性,僧帽弁閉鎖不全症に対し,ロボット支援下僧帽弁形成術を行ったところ,術後に右冠動脈への空気塞栓による右心不全となった。CKMBピーク値は術当日の130 U/lで,経胸壁心エコー上右室壁運動低下は約10日後に改善し,術後20日で独歩退院となった。病態は,小範囲右室梗塞と気絶心筋の併発と考えられた。ロボット支援下手術では,体位変換が行えず空気除去に難渋しやすいため,右冠動脈への空気塞栓に注意が必要である。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら