Cardiovascular Anesthesia
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症例報告
中心静脈血酸素分圧値400 mmHgを呈した腹部大動脈瘤破裂の1症例:ultrasound guided内頸静脈穿刺の有用性
安部 和夫 佐藤 尚司田内 裕也近藤 晴彦
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2017 年 21 巻 1 号 p. 63-67

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抄録

 71歳,男性。腹部大動脈瘤(AAA)破裂によるショック状態でCT上80 mmのAAAを認め造影CTは腸骨静脈に造影剤の流入所見を認めたが下大静脈への流入は認めなかった。右大腿動脈からocclusion balloon catheterを挿入しballoonを拡張させた後手術室に搬送した。麻酔導入し,執刀後に気管挿管をおこなった。右内頸静脈よりland mark techniqueで中心静脈路確保。中心静脈血酸素分圧(PvO2)値は400 mmHg,中心静脈血酸素飽和度(SVO2)は98%であった。橈骨動脈の動脈血酸素分圧(PaO2)値は472 mmHg, Hb値は3 g/dL, pHは7.02, BEは−25であった。動脈内誤留置を疑ったがエコーにより静脈内留置を確認した。Y字型人工血管に置換し,遮断解除後PvO2, SvO2は低下した。AAAが静脈系に穿破したことが高PvO2値の原因と考えられるが,カテーテルの動脈内留置を確実に避けるためにもultrasound guided techniqueによる中心静脈穿刺の重要性を再認識した。

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© 2017 一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会
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